歴史問題の「和解」を考える講演会
―次世代への継承をどう進めるか?
2022年3月13日(日)
 
*ポスター(QRコード付き)

【日時】 2022年3月13日(日)19:00~21:00

  Zoomを用いたオンラインシンポジウムとして開催します。(要・事前登録)

【プログラム】 19:00~19:05 主催者挨拶

19:05~19:45 講演1
講師:田口裕史さん
(1990年代より戦後補償運動に参画、著書に『戦後世代の戦争責任』樹花舎、1996年)
報告:「当事者」なき時代の「次世代継承」とは―これまでの運動体験を振り返りつつ

19:45~20:25 講演2
講師:福島宏希さん
(history for peace 代表、戦争について若者に伝える活動、空襲被害民間人の補償運動などに関わる)
報告:新たな形の戦争体験の継承と、空襲被害者補償運動の若い世代への展開

【司会・コーディネーター】櫻井すみれ(東京大学大学院博士課程)

【参加手続き】 参加費無料、ただし3月11日(金)までに事前登録が必要です。
下記のウェブフォームまたはメールでの登録をお願いいたします。
開催日までに、事務局よりメールでウェビナーのURLをお知らせします。

・ウェブフォームでの事前参加登録はこちらから
・お問い合わせ cks@iags-cks.c.u-tokyo.ac.jp
(東京大学韓国学研究センター事務局)

【主催】 科研費・新学術領域研究「市民による歴史問題の和解をめぐる活動とその可能性についての研究」(代表・外村大)

【協力】 東京大学グローバル地域研究機構韓国学研究センター

【後援】 韓国国際交流財団

企画趣旨
 1990年代以降、東アジアの各地で、戦争や植民地支配、内乱、強権的な支配のなかで生じた人権侵害をめぐる「歴史問題」が、注目を集めるようになりました。課題によっては被害者救済の措置が取られていますが、なお、未解決の問題があることは周知の事実です。とりわけ、日本においては、総力戦の過程での労務動員、慰安婦の被害が、近隣諸国の人々との葛藤を生み出すなど、解決済みとは言えない状態にあります。また、日本国内でも民間人の戦争被害への補償を求める活動があります。
 それらの問題での被害当事者の方々は高齢化しています。求めていた補償や謝罪を得られないまま、亡くなられた方も少なくありません。そして、日本社会全体でも、戦争や植民地支配について自身の体験として語れる人びとは減少しています。付け加えれば、1990年代以降、歴史問題に取り組んで来た市民団体の関係者も高齢化しています。
 そのような現在、戦争や植民地支配など、直接それを知る人が少なくなっている歴史をどのように伝えていくかは、重要な課題となっています。同時に、歴史問題の和解に取り組んできた人びとの活動自体も次世代に伝える必要もあるでしょう。
 その点を踏まえ、史実やあるいは歴史問題の取り組みの「次世代継承」をどのように進めて行くべきかについて、今回の企画では、お二人の方からお話をうかがいます。
 まず、1990年代から韓国人BC級戦犯被害者への補償運動に取り組まれ、戦後世代の責任についてご論考を発表されてきた田口裕史さんには、その後の日本社会の変化をどのように考えるか、90年代以来の取り組みを踏まえて現在、どのような「次世代継承」を進めるべきかを、お話しいただきます。
 また、現在、若者を対象に戦争を伝える活動を続けられ、民間人空襲被害者への補償実現の運動を担っておられる福島宏希さんには、若い世代の意識や反応の説明との関連も含めて問題提起をしていただく予定です。
 歴史問題の和解について関心を持ち学んでいる方々、その活動に取り組む人びとの多くの参加を呼びかけます。

【注意点】
・本シンポジウムは、Zoomウェビナーによるオンライン研究会です。シンポジウム参加のため、事前にZoomのインストールをお願いします。→Zoomダウンロードセンター(https://zoom.us/download
・ZOOMの操作方法や接続不備については恐れ入りますが、ZOOMのヘルプセンター(https://support.zoom.us/hc/ja)をご活用ください。