シンポジウム「植民地朝鮮の歴史をどう伝えるか―文学の可能性と記憶の形成をめぐって」
2017年7月9日(日)
 
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※講演者の都合により、第一部韓水山氏の講演は中止となり、当日のプログラムは変更になりました。
 
 
【趣旨】  市民の歴史認識には、教科書や歴史学の論文だけではなく、歴史を素材とした文学作品や映画、演劇なども大きな影響を与えています。それは「史実そのまま」である必要はない点で歴史研究とは異なりますが、むしろリアルに歴史事象やある時代の状況をわたしたちに伝えてくれます。また、文学や映画、演劇は、自身の生を全うしていった人間のあり方について描き、人びとの共感を呼び起こすものとなります。その意味で、今日、葛藤が続いている「日韓間の歴史認識問題」の状況を改善し、市民の相互理解を深める際には、文学や映画、演劇などが果たす役割は大きいと思われます。そこで、このたび、日本の文学者、歴史研究者などとともに、戦時動員された労働者を主人公にした小説「軍艦島」など文学作品について、どのように歴史をめぐる日韓間の葛藤を打開していくか、その際に文学、歴史学等の役割は何かを考えていきます。

【日時】 2017年7月9日(日) 14:00~18:00

【場所】 東京大学駒場キャンパス18号館ホール
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【主催】 東京大学大学院総合文化研究科 韓国学研究センター

【共催】 東京大学大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻

【後援】 東北亜歴史財団

【言語】 日韓同時通訳

【手続き】 事前登録不要・無料

 
開会式 14:00~14:20

総合司会 外村大(東京大学・教授、韓国学研究センター・副センター長)

開会挨拶 木宮正史(東京大学・教授、韓国学研究センター・センター長)

第1部 14:20~16:20
・14:20~14:35
外村 大(東京大学教授)
「小説「軍艦島」をめぐって」(仮題)
・14:35~14:55
竹内康人(歴史研究家)
「軍艦島 三菱高島・端島炭鉱への強制動員」

・14:55~15:45
布袋敏博(早稲田大学教授)
「朝鮮・韓国の文学から考える植民地の歴史」(仮題)
・15:45~16:15:質疑応答

休 憩 16:15~16:30

第2部 パネルディスカッション 16:30~18:00

司 会 外村大(東京大学)

討論者 深沢 潮(小説家)
庵逧由香(立命館大学教授)
長澤裕子(東京大学特任講師)
崔 真碩(広島大学准教授)

質疑応答 17:30~18:00

 
【登壇者紹介】(登壇順:計8名)

  ・木宮正史(きみや ただし)
東京大学教授、韓国学研究センター・センター長、専門分野は国際関係、朝鮮半島地域研究。著書に『韓国―民主化と経済発展のダイナミズム』(ちくま新書、2003年)、『国際政治のなかの韓国現代史』(山川出版社、2012年)など。

  ・外村大(とのむら まさる)
東京大学教授、韓国学研究センター・副センター長。専門分野は日本近現代史、著書に『在日朝鮮人社会の歴史学的研究―形成・構造・変容』(緑陰書房、2004)、『朝鮮人強制連行』(岩波新書、2012年)など。

  ・竹内康人(たけうち やすと)
強制動員真相究明ネットワーク会員。著書に『調査・朝鮮人強制労働(1)~(4)』(社会評論社、2013~2015年)、『戦時朝鮮人強制労働調査資料集連行先一覧・全国地図・死亡者名簿 増補改訂版』(神戸学生青年センター出版部、2015年)など。

  ・布袋敏博(ほてい としひろ)
早稲田大学教授。専攻は朝鮮近現代文学。著書に『近代朝鮮文学日本語作品集
:1908~1945.セレクション』など多数。

  ・深沢潮(ふかざわ うしお)
小説家。2012年新潮社主催の第11回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞。著書に受賞作を含む短編連作「縁を結うひと」(新潮文庫、2016年)、「ひとかどの父へ」(朝日新聞出版、2015年)、「緑と赤」(実業之日本社、2015年)など、在日コリアンを描いた作品がある。

  ・庵逧由香(あんざこ ゆか)
立命館大学教授、強制動員真相究明ネットワーク・共同代表。専門分野は朝鮮近代史、日韓関係史。著書に水野直樹・庵逧由香ほか『図録 植民地朝鮮に生きる』(岩波書店、2012年)、論文に「朝鮮における総動員体制の構造」(岩波書店、2011年)など。

  ・長澤裕子(ながさわ ゆうこ)
東京大学韓国学研究センター特任講師、韓国国外所在文化財財団専門家セミナー・メンバー。専門分野は国際関係、日米韓外交史。論文に「戦後日本のポツダム宣言解釈と朝鮮の主権」「日韓会談と韓国文化財の返還問題再考」(共に法政大学出版局、2011年)など。

  ・崔 真碩(ちぇ じんそく)
広島大学准教授。専門分野は朝鮮近現代文学、在日コリアン。著書に『朝鮮人はあなたに呼びかけている : ヘイトスピーチを越えて』( 彩流社、2014年)など多数。