2014年7月31日(木)、「第二回東京大学・ソウル大学学生討論会」(主催:東京大学、ソウル大学、東京大学大学院情報学環現代韓国研究センター、ソウル大学国際協力本部)が福武ホールにて開催された。東京大学からは34名(大学院生・留学生担当職員も含む)が、ソウル大学からは31名の学部生の計65名が参加した。全体テーマに『日韓の未来と青年交流』を掲げ、下記の通りの討論テーマに分かれ三つの言語で討論を実施した。各テーマは参加者が言語グループ毎に意見を出し合い決定した。
【日本語グループ】
<J-1チーム>「日韓は『ネトウヨ』とどう向き合うべきか」
<J-2チーム>「日本内の反韓的言論と外交への影響、法的規制の必要性」
【韓国語グループ】
<K-1チーム>「韓国中高教育における漢字教育に対する提案」
<K-2チーム>「韓流ブームの傾向について」
<K-3チーム>「日韓両国の三放世代(結婚、恋愛、出産)」
【英語グループ】
<E-1チーム>「国家安全保障-今日の東アジアではどれほどの軍備が正当か?」
<E-2チーム>「慰安婦像をめぐる日韓の歴史認識の差異とメディア事情」
当日は参加者全員による「全体活動」と「討論チーム活動」の二部構成で進行し、「全体活動」は「チーム活動」の前後で実施した。最初の「全体活動」においては、各討論チームのプレゼンテーション担当者が、テーマを選択した理由や討論の目的について各自の討論言語で説明した。「討論チーム活動」では、プレゼンテーション(20分間)を聞いたお互いの意見を交換し、計2時間にわたって様々な角度からテーマを検討した。テーマ別のチーム討論を通じて、日韓の認識の差やその原因分析はもちろん、各参加者が考える具体的な解決策をも披露しあった。各チームの討論内容は、両校から各一名がチーム代表として討論の内容や感想を日本語と韓国語でそれぞれ発表し、チームを超えて討論の成果を共有した。参加学生たちは、福武ホールホワイエでの立食式の夕食会でも話が尽きなかった。後日、東大側の参加者の有志が声を掛け合い、観光地を案内するなどしながら再会した学生も少なくない。合わせて、インターネット上でも非公開の意見交換の場を設けるなど、討論会後も交流を深めている。討論会当日は、日本や韓国の新聞社やテレビ局から取材も受けるなど、本討論会は学外からも関心を集めた。
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